10年前引くほどにハマった作品。
10年後また、しかも劇場で観ることになるなんて思ってなかった。
人生で好きなコンテンツは?と聞かれたら即答できる。ピンドラ。そんなコンテンツ10年間で出会わなかったよ。すごいね。
あえて、というか、10年も経てば当時の熱も冷めてしまっているし、アニメシリーズ前半の12話をまとめて観る時間もなくて、アニメ版の復習はせずに劇場に向かった。
始まり、静か、寂しい。私の気持ちに合っている。10年ぶりだもん。静かに静かに気持ちを引き戻してくる。
そして、アニメ版最終回の記憶が戻ってくる。静かな始まりがその微かな切なさをより鮮明に思い出させる。
本編、バカみたいにキラキラしプリクリの登場シーンがすきだった、挿入歌のひとつひとつの切なさがすきだった、りんごちゃんの「どうして私は私だって言ったの」ってセリフがすきだった、晶馬の俯き顔がすきだった、人生のやるせなさが詰まった冠葉のモノローグがすきだった、あぁ私は本当にこの作品がすきだと再確認させられた。
エンドロール入り方最高。ノルニルの終わりの始まりを感じさせる感じ。
映画館の大音量で聴けるだけで涙出る。
正直?だらけで、なんで好きなの、と聞かれても、わからない、し、人に良さを伝えようとしても、多分刺さらないかもだから、と言っておすすめはしたことがない。
だけど、もし、少しでも刺さるものがあれば、ふと辛くなったときに、支えてくれる作品になると思う。
アニメシリーズだと2話とかで切ってしまった、実は当たりだった人もいると思うんだ。
私も途中ん?って思ってた勢だから。
映画は前半12話を多分分かりやすくまとめてくれている。(初見の気持ちが思い出せないから多分としか言えない。)
でも映画館という逃げられない空間で2時間も浴びて、合わなければ合わないと思うけど、何か刺さったらそれはもう絶対だから。
そんなギャンブルを2000円と2時間を払ってしてみてもいいと思う。
私は初見の状態で一度映画で観たいと思ってしまった。
それでも絶対刺さるから。
取り敢えず、そうはならないので、アニメシリーズ12話を復習した私で、また観に行きます。何度でも、いろんな視点でも楽しめるのもこの作品の魅力だと思う。
そして、後半のメインビジュアルがまた最高だだった。そうなの。とにかく絵が綺麗で、えもくて、そういうところも大好きだったの。思い出させてくれてありがとう。7月まで生きます。